おきなわ野球大好き7月号


おきなわ野球大好き7月号

こんにちは。

理学療法士の玉城です。
おきなわ野球大好き7月号に隔月連載しています。
今回は内側の野球肘にはどのようなストレスがかかっているかをお伝えしています。

内容は、7月2日の健康塾の講演の内容も一部載せてあります。
健康塾に来られなかった方で内側の野球肘のストレスがどのようなものか見たい方は読んでみてください。

おきなわ野球大好きのホームページへ

今回のおきなわ野球大好きの連載の一部、最後の文を載せておきます。
全文に興味がある方は雑誌を手にとって見てください。

【怪我をした時に】
多かれ少なかれ野球などのスポーツを行っていると痛みや怪我をすることがあります。
痛みによって練習が十分にできなかったり、出るはずだった試合に出られない経験もするかもしれません。それによって焦る選手もいることでしょう。
スポーツはスポーツしている時にだけスポーツの能力が高くなるわけではありません。なので、怪我や痛みによって野球が十分に出来ない時にも野球がうまくなることはたくさんあるわけです。
医療の世界では、怪我や障害の部位を患部と言って表現したりもしますが、患部外トレーニングと言って患部以外の機能をあげておくこともあります。
怪我はどうしても治癒まで期間が必要なことがあります。例えば野球肘の内側側副靭帯損傷にて3週間の投球禁止となった場合、肘については安静(この場合では投球)にしておく必要がありますが、肘に悪影響を与える可能性が少ない部位に関してはトレーニング可能です。
上記でも話していますが、野球肘の内側の障害では、肘が犠牲者になり、肘以外の身体の問題が投球フォームに影響を及ぼし、肘に負担をかけています。
なので、肘自体には投球禁止という安静期間が必要ですが、肘に悪影響を与えているかもれしれない身体については、むしろ今のうちに問題を解決しておくべきということになります。
患部外トレーニングだけでなく、自身の投球フォームがどんなだったか、目指すべき投球フォームは何なのかと自ら問う時間も作ることが出来ます。野球ノートを見直したり、今の気持ちを書き記したりすることで、未来の自分の宝になるかもしれません。
日々単調で同じような毎日を送っていると野球が好きだったことを忘れてしまい、怪我をして戦線離脱すると、改めて野球が好きなんだと気がつくことができる場合もあります。好きこそものの上手なれということわざもありますが、やはり好きなことをしたほうが自ら主体的に、能動的に動けるようになり、野球をしていることに幸せを感じ、チームメイトと切磋琢磨している時間を有難く思えるかもしれません。
怪我をする前にはいくら野球やってもよかったものの、制限されたことで気がつくパターンですね。
親御さんもお子さんが怪我をしている時には一緒に辛くなるかもしれませんが、この機会でより一層成長するかもしれないということを考え、支えてもらえたらと思います。

【何が正解か何が正しいかは自分の目で】
世の中には多くの考え方があります。
野球も指導者がそれぞれの持論を持ち、トレーナーがそれぞれのトレーニング理論・方法論を持ち、出しては消えるトレーニング本や健康雑誌などで情報が散乱しています。どれも間違いではありません。ただ、自らの身体に合うかどうかは別問題です。このストレッチ・トレーニングをしてみて、自らの身体がどうなのか自問自答して採択するべきです。
全てを自分で判断するのは難しいことです。誰かを信用して任せるのであれば、その指導者・トレーナーのせいにしてはいけません。自分の身体は自分の責任です。
何が正しいか、常に自問自答し、身体と相談してください。身体が悲鳴をあげているのを無視しないでください。
自己責任ではありますが、素晴らしい指導者・トレーナーに出会うことが自らの人生を変えます。私も素晴らしい指導者に出逢い、今があります。この文章を読んでくれている方が、素晴らしい指導者に、素晴らしいトレーナーに出逢えることを祈っています。