野球大好き1月号の原稿一部を公開します。


野球大好き1月号の原稿一部を公開します。

こんにちは。
理学療法士の玉城です。

野球大好きという雑誌に隔月(奇数月)連載しておりますベースボールクリニックという記事の一部を公開します。
今回から野球肩(投球障害肩)についての内容をスタートしましたが、
記事の最後の文章を公開しますので、ぜひお時間あればご一読ください。

理学療法士
玉城

【想像してみる】
 これまでもこれからも野球についての体の話を中心にしていきますが、この2ページだけで伝えられないことが多くあります。それは私自身も言葉に出来ない部分も含まれています。
この打者にはこのタイミングで、この球速で、この球を投げれば、内野ゴロになる可能性が高い、だからこのように投げるという戦略を取った場合、もちろん打者の考えていることを想像したり、他のチームメイトのことを考えたりすることでしょう。同じ場面は一つとしてないため、考えられることがたくさんあって、その状況状況で立ち向かわないといけません。
 どんな状況にも対応できる自分であるために、その状況になっても普段通りの投球を続ける平常心であること、普段通りの投球を続けられる体であることが必要です。無理をしなければ怪我は少ないかもしれないですが、今の限界を上げていかなければパフォーマンスはあがらない。ではどこをやる必要があるのか、今自分には何が必要なのか、問いながら進んでほしいと思っています。怪我をしないのがもちろんいいことではありますが、怪我を恐れて挑戦しないのは非常に寂しいことです。たくさん想像して考えて行動し、限界を上げていってもらえたら嬉しいです。
 私自身も日々の臨床の中で患者さん、選手たちと関わることで理学療法士としての限界を引き上げる挑戦をしています。一緒に頑張りましょう。